走馬燈


ある日空から
たくさんの鉄パイプが降ってきて
みんな次々と頭を打って地に臥した

かくいう僕も
決して例外ではなくて
よくあるドラマの1シーンみたいに地に臥した 七月の朝

それにしてもさ 痛かったはずなのに
みんな幸せそうな顔に見えるな
かくいう僕は酷い顔しててさ
笑えるけど笑えないな

全てが走馬燈のように
流れていく 瞬く間に流れていく
この夏はもう戻ってこない 分かってるよ
だからもっともっと遊んで!


目を覚ます人 天に昇る人
何にも出来ず彷徨い続ける人

もう一度だけ僕にチャンスを
死ぬために生きるチャンスをください

全てが走馬燈のように
流れていく 瞬く間に流れていく
この夏はもう戻ってこない 分かってるよ
だからもっともっと

全ては走馬燈のために
死ぬ時には最高のやつが見たいのさ
みんな次々と目を覚ます 分かってたよ
だからこれからもっと遊んで!